「これ・・・・なに・・・・・?」
「え?・・・・・!!・・・・ううん、何でも、ない・・・」
「嘘いわないで!!」
「・・・・・・っ!」
蓮見が言ってるのは右腕に貼ってある血が滲んだ絆創膏。
自分でつけた傷だった。
「ちょっ、蓮見いたいっ」
蓮見は乱暴に数枚のうち一枚の絆創膏を剥がした。
「離して!!」
「蓮!なんで?」
無理やり掴まれていた腕をふりはなすと深い切り口から血が流れ出た。
その傷はまだ新しいもので傷口が完全にふさがってなかったから。
「蓮見には関係ない・・・・」
必死に涙を耐えて放った一言。
「・・・・・・あたしじゃ頼りないの?」
悲しげに呟いた蓮見の声。
「ちがっ・・・・」
「じゃあ、何で何も話してくれないの?!ずっと辛かったんでしょ?!今まで蓮が話してくれるまで待ってようって思ったけどもう我慢できないよ!!」
「気づいてたの・・・・・・・?」
「当たり前だよ!何年、親友やってると思ってるのよ!!バカ蓮!もう我慢すんな。泣いていいよ」
蓮見はそっとあたしを抱き締めた。
すごく心地よくてあたしは子供みたいに声をあげて泣いた。
ずっと・・・・・
ずっと・・・・
こんなふうに誰かにすがりつきたかった・・・・・
蓮見・・・ありがとう