二時間目の理科の実験。
ガシャンッ
「あつっ・・・・・」
「ちょ、蓮!大丈夫?!」
ビーカーが割れてお湯が手にかかった。
「保健室いくよっ」
「う、うん」
先生に保健室に行ってきますとだけ伝え理科室をでた。
「ねぇ、あいつわざとぶつかってこなかった?」
「え?そうかな?」
「あたしの気のせいかな〜?」
「そうだよっ。蓮見の気のせいだって」
最近、クラスの男子生徒の二人があたしにわざとぶつかってきたり足を踏んだりしてくる。
何度も足を踏まれるせいで痣も出来ている。
さっきビーカーが割れたのも二人の内の一人がぶつかってきた拍子に手がビーカーにあたったからだ。
蓮見に心配かけないようにあたしは必死にごまかし続けた。