この日から奏翔とは一切口を聞かなくなった。 だけど獣はあたしに噛み付いたまま。 毎晩のように知らないアドレスからのメール。 "人殺し" "犯罪者" そして自分を保てなくなったあたしは自分自身を傷つけていた。 今夜も暗闇の中、刃物の鋭い光だけが輝く。