The passing heart




こいつはあたしの話しを聞いているんだろうか・・・・・。


ガチャ

「おじゃましま〜す!」


はやっ
家がまん前だからって早すぎじゃない?電話切ってから1分も立ってないよ。

「奏翔はやかったね」

「玄関の前にいたから」





・・・・あぁ、奏翔は電話する前から来るつもりだったんだ。

あたしの意見もなしに・・・・ね。



「そんなことより、ちゃんと戸締まりしろよ。変な人が入ってきても知らねぇぞ!」


ボソッ
「勝手に入ってきた奴が言うなよ」
「何か言ったか?」


「何も。大丈夫、誰も入ってこないから」


「分かんねぇだろ!ま、入ってきても俺が助けに来てやるけど」