The passing heart

保健の先生は運悪くいない。


そのため授業が始まった今は保健室に二人きり。

しばらくの沈黙の中先に口を開いたのは性悪女。

「あんた早く奏くんから離れなさいよ!!」


うわーお。

いきなり本性でた。

「・・・・・・・・」

無視無視。


「ちょっと聞いてるの?!昨日もあたしが先に約束してたのにふざけないで!!」

長谷川満羽はどうやら本気で奏翔が好きらしい。
だけど、この女だけは許せない。

「嫉妬なんて見苦しいよ?」


「調子にのらないで!」

バシッ!

大きく振り上げられた小さな手があたしの頬を叩いた。


「った!」

ばか力で思いっきり叩かれた右頬がジンジンする。