「あ、あの!!蓮ちゃんっ」
さっきの子があたしの腕を引っ張った。
「ん?」
「えっと・・・・ちょっといいかな?」
ちょっと頬を赤らめている。すごく可愛らしい。女のあたしでもドキドキしそうだ。
可愛らしい女の子と下駄箱のかげに隠れた。
「え〜とっ、ごめんね。何ちゃんだっけ?」
「あ・・・・・長谷川満羽(ハセガワミウ)」
「満羽ちゃんね。満羽ちゃんどうしたの?」
「・・・・・・蓮ちゃんって、奏翔くんと付き合ってるの・・・・?」
またか・・・。
「あ〜・・・。まさか、付き合ってないよ!幼なじみみたいなもん!」
あたしが仲良いから今まででも結構の子に同じ質問をされた事がある。
”付き合ってないよ“
この言葉を言うのはすごく自分が惨めになる。
満羽ちゃんは嬉しそうに「ありがとうっ」 と言って走っていった。

