The passing heart


無意識に手をぎゅっと握りしめていた。


「聞いてんのかよ?大丈夫か?」

「あ・・・うん。まだだと思う。いつになるか分かんないってこの間言ってたから」


「そっか〜。早くゲームの腕前みせてやりてぇ!一回も勝てたことねぇから!!今なら尚兄に勝てる!!」

こんなに尚兄ちゃんを待ってる奏翔にまた嘘をつく。


ただ、胸が痛い。


あたしのせいで出ていった。
もう帰ってこない。

って言ったら奏翔どう思うかな・・・・・