真実の書


(もしかして・・・俺・・・)

俺は天井を見ながら思った。


他人の心の声。

今まで聞こえていたのは、自分にとって不快な事じゃないか?

隠し事、女子達の変なときめき、

愚痴、内心・・・。


(本当に俺、人の心が・・・)


読めてしまっているのか?

ただの思い込みか?


「失礼します」

声が聞こえて、誰かが入ってきた。


その声は、有香のものだった。