―――――――「はっくしょん!!」
「大丈夫ですか?風邪ひきました?」
ずずっと鼻水をすう先輩。
あまりにも幼く見えて、つい笑ってしまった。
こうしてみると、先輩は幼い子供に見える。
まったく…。
王子様がいいなんて言ってたあたしはどこに行ったのやら。
あたしの夢見た王子様はこんなのじゃないけれど、あたしにとって大事な王子様はこの人だったみたい。
結局好きになってみると、ダサいと思っていた顔もカッコよく見えてくるもんなんだと気づいた。
大事なものはここにあった。
王子様は、ここにいた。
「先輩、どっちがたくさんスイーツ食べれるか勝負しませんか?」
「やるか?絶対俺には勝てないと思うんだけど」
「それはどうでしょうか?あたし案外食べますよ」
「おぉ。そりゃ戦いがいがありそうだな?」
ニっと先輩が笑う。
あたしもニっと口角を上げる。

