『え…?ユウヘイが…ですか…?』
ユウヘイが車に跳ねられて意識がない。
突然、そう電話が入る。
あたしは蒼白になり、携帯を落とす。
静かすぎてやけにその音が響いた。
け…携帯…壊れないよね…?
あまりの音にちょっぴり心配になった。
しかし今はそんな場合ではない。
『な、なんで…なんで…?!』
あたしは頭を抱えて蹲る。
最愛の人が意識不明。
誰だって狂ってしまうはずだ。
けどリノアは違うと思ったんだ。
きっと泣いていないで、急いで病院へと向かうよね?
あたしは袖へと一直線に駆け出した。
照明が一気に暗くなる。

