中盤へさしかかる。
リノアとアリア、あたしと美空先輩がぶつかるところ。
それぞれのユウヘイへの想いを言い合う。
美空先輩はあの時、魔女役の時のような瞳をしている。
それだけで背筋が凍る。
でもここで食い下がってはいけない。
リノアだってユウヘイが好きなんだ。
この気持ちを、ちゃんと伝えるんだから。
アリアなんかに負けない。
そして、あのシーン。
美空先輩が嫌いと言った、あのシーンにさしかかった。
『どうしてユウヘイなの?!あなた邪魔なのよっ!!』
あたしは身構えた。
言葉と同時にドンっと押されるはずの体。
だが先輩の手はあたしの肩には触れなかった。
言葉と同時に、乾いた音が体育館中に響いた。
え…?

