今ね、とても気持ちがいいんだ。
なんだろうこの気持ち。
スーっと、何かが通り過ぎる。
目に見えないくらい、透明で透き通った〝ソレ〟。
ずっと人前に立つのが苦手だった過去のあたし。
何からも面倒くさいと逃げていた過去のあたし。
進めたよね?
一歩、踏み出すことができたよね?
新しいことに挑戦するということは、面倒くさくて勇気がたくさんいること。
途中で逃げ出したくなるし、投げ出したくなる。
でも一歩。
一歩だけでいい。
一歩踏み出して、前を見てみると違う景色が見えるんだ。
同じ景色だけど、違うんだ。
凄い鮮明で、キラキラして見えるんだよ。
伸ばした手の先、あたしは掴めたよね?
物語は順調に進んでいく。
時たますれ違うときに、背中を撫でてくれる慎也先輩の手がとても温かかった。

