「…なっ?!」
もちろん顔は熱くなるわけで。
先輩は悪戯っぽく笑い、あたしの手を握ってきた。
「よーっし。それじゃあ部室行こー!」
先輩…気づいてるんですか…?
あたしはあなたが好きなんです。
分かっててこんなことするんですか…?
ドキンドキンと胸がウルサイ。
でもこの高鳴る心音を落ち着かせる術をあたしは知らない。
手を引かれて向かうは部室。
どうして先輩は手を繋ぐの…?
こんなことをしたら…あたし、もっと先輩のこと好きになっちゃいますよ…?
アホっぽい先輩には、きっと分かっていないんだろうなぁ。
「そうだ」
何かを思い出したのか、足を止め振り向く先輩。
あたしは先輩の背中に激突してしまった。

