あの太陽みたいに笑う先輩に、惹かれていった。
理想の王子様タイプじゃなかったから最初は気づかなかったけど、きっとあの時から惚れていたんだと思う。
リノアはユウヘイが好き。
今現在、あたしも先輩が好き。
なんだなんだ…
答えはこんな近くに転がっていたんだ…。
携帯を握る手に力が入る。
「先輩、あたし、明日できそうです」
リノアはあたしと一緒だったんだ。
性格は少し違うけれど、向かう先は一緒だったんだ。
自分とリノアを重ねて想いを溢れさせる。
…できるかもしれない。
先輩は何かを感じ取ったのか、小さく笑ってこう言った。
「どうやら楽しくなりそうだね」
「はいっ、あたし頑張ります。だから絶対成功させましょうね!」

