苦しくて苦しくて…ここにいたくなかった。
あたしはどうすることもできなくなって、とにかくい辛くなってしまったから部室を飛び出した。
後ろから「香澄ちゃん!」と、慎也先輩の声が聞こえたけど、あたしは足を止めることはなかった。
止められるわけがなかった。
最悪なことをした。
みんなが認めてくれたのに、あたしが弱虫で勇気がないばかりにみんなの期待を裏切った。
どこに行きたいのか分からないまま走り続けた。
たどり着いたのはあの日、山田先輩にふられてムカついて叫んだ、あの廃校舎。
慎也先輩と初めてあった、あの場所。
あたしはこの前のように踊り場で膝を抱えて丸まった。
座り込んで落ち着いて自分のしたことを後悔した。
最悪だ。
重く圧し掛かる名もないこの気持ち。
丸まって小さくなって、あたしはじっとその沈黙に耐えた。

