「何入れるー?」



先輩はそう言って、悪戯っぽく笑う。



ミキサーには半分ほどスイカが入っていた。


ミキサーにかけなくても、もう既にグチャグチャになっている。



あたしはあえてそれを言わず「これが一番普通ですよね?」と、砂糖を差し出した。


一番無難、一番普通のやつ。



すると先輩はノンノンと首を横に振っては別の何かを手に取った。



「…?」



砂糖以外に一体何を入れるんだろうか。


絶対何も合わないと思う。



不思議がるあたしに、先輩はやはり悪戯っぽく笑うんだ。



その笑みの意味が分からなくて、なんだろう?と首を傾げたあたしの耳元で先輩は小さく囁いた。



「これは、俺たちが飲むものじゃない」



「え…?」



先輩はとても楽しそう。


その手には七味唐辛子が握られていた。