気力はある。
しかし実際かなり重い。
腕が引き千切られそうだ。
気力だけでどうにかなる話ではないけれど、置く場所がないから休憩できるはずもない。
「う゛ぐぐー…せんぱ…どこへ…?」
「…台所」
台所…?
あたしは必死になって、スイカを台所まで運んだ。
「ふ―――っ」
「なんとか…ですね…」
机に置いて一息。
指が動かない。
ピキっとオボンを持った状態で固まってしまった。
あたしは必死にその固まった指を揉み解す。
か…肩が痛い。
腕も指も痛い。
「ちょっとお婆ちゃん探してくるね」
「あ、はい」
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