「先輩…?」
あたしは不安そうな声で先輩を呼ぶ。
あたしの声に先輩はゆっくりとこっちを向いた。
その目はなにやら微妙に光っていた気がする。
何か良い考えでも浮かんだのだろうか?
そんな淡い期待を持った直後に先輩が言ったのは、
「このスイカ、運ぶぞ」
「…え?」
訳が分からないことだった。
一体どこにこんな量のスイカを持っていくと言うんだろうか。
分からないけど、あたしはおとなしく先輩に従うことにした。
先輩は何かいい案が出たのかもしれないという期待を持って。
「そっち持って。ってか持てる?」
「多分…大丈夫だと思います」

