藤田先輩は砂浜に真っ青なブルーシートを敷き、その上にドンっと大きなスイカを置いた。



夏沙先輩は両手で竹をぎゅっと握り、指定場所までトコトコとヒヨコちゃんみたいに歩いて行く。



柳沢先輩は夏沙先輩の後を行く。


どうやら、目隠しをしてあげるみたい。



本当に仲良しだなと思った。


幼なじみって、特別みたいで少し羨ましかったりする。


あたしにはそう呼べる人がいないから。



「…いっだだだだッ!!!ちょっと髪の毛挟まってるよ――!!!」



わざと?!と、柳沢先輩に吠え掛かる夏沙先輩。


犬と猫…



柳沢先輩はちょっと無関心っぽかったりするときがあるけど、夏沙先輩に対しては違うみたい。


恋人同士、とかそんな甘い雰囲気じゃなくて、ただの友達以上って感じ。



シャーっと爪をたてて威嚇する夏沙先輩。


そんな夏沙先輩を押さえつけるように目隠しをした。