「ちょ…いった!!目に直撃なんだけど!!」
「あたしの方が痛かったですよーだッ!!」
目を押さえて髪をかき上げる先輩。
その仕草が何だか少し色っぽいなぁと思った。
よく見れば程よくついた筋肉とか首筋のラインとか、綺麗だななんて思ってしまった。
制服姿じゃ分からないこと。
初めてこんな間近で男の人の裸を見た。
なんて考えているからだろうか。
「海水なんだからね?考えてー」
そんな先輩を見て、ドキンと胸が鳴った。
な…なんであたしドキンとかしてんの?!
ぜんぜん王子様系じゃない藤田先輩。
あれ…あれれれれ?
「香澄ちゃん?」
先輩の声であたしはハっと我に返り、急に恥ずかしくなった。
気づけば、かなり近くにあった先輩の顔。
またドキンと胸が鳴る。
「わ―――っ!!」
自分のこの変な感情がバレてしまわぬように、何発も先輩に水鉄砲をくらわせた。

