バッシャバッシャ横から飛んでくる水しぶきで目に海水が入ることを不快だと思ったあたしは、水しぶきが飛んでこないところまで避難することにした。
ボーっとしながらワカメのように浮かぶあたし。
上から見れば顔だけ出ているからとても奇妙だろう。
…これで顔だけやけたりしたら最悪だな。
視界いっぱいに広がる空。
ふわふわ綿飴みたいに散りばめられた雲。
あ、あれカキ氷みた―――――
思った瞬間、あたしの視界から空が消えた。
ドボンっと、重い音。
同時に体が動かなくなる。
「っぐぅ?!」
視界が一回転。
同時に感じたことのあるツーンとした痛みが鼻にやってくる。
な…ななな?!
必死にもがく。
どっちが上なのか下なのか分からない。
ただもがいた。
なかなか空気が吸えない。
く…苦し…

