どうやら順番が決まったみたい。
一番目はなんと、一番嫌がっていた八木先輩。
教室の隅っこで項垂れる八木先輩を、夏沙先輩が小学生をあやすようになだめていた。
面白いなぁ。
一体、何がそんなに嫌なんだろう。
そして今から何が始まるんだろう。
「はい!いってみましょー八木っ!」
ゆた先輩がケラケラ笑いながら八木先輩の背中を押す。
つんのめりそうになった八木先輩は、心底ムカついた表情でゆた先輩を睨んだ。
どうやら嫌でも逃げられないらしい。
あたしはまだ知らなかった。
何が一体〝嫌〟なのかを。
「八木、一発で終わりにしろよ~」
ゆた先輩にグイグイ背中を押され、八木先輩は窓際へ。
ん?
「いけ八木!」
慎也先輩の声。
瞬間、八木先輩は大きく息を吸った。

