「そう?やっぱいきなりはマズいかな?」
「う…うん…?多分マズいかもしれない…かな?」
笑顔、スマイルでそう言ってみる。
でも実際、スマイルなんて作れているか分からない。
手がかなり痛い。
早く…早くこの手を離して。
「そうだよなぁ~でも誰かとすれ違うかなぁ?」
「ど…どうだろ…ね?」
――――ゴリ。
骨が嫌な音をたてた。
「ィギャァ――!!!」
ちょ、っちょちょちょ!!
ひぃーっと顔を青ざめていく。
じいぃん、と痛む手。
「あ、痛かった?ごめんね」
やはり天然琴子ちゃん。
力加減が全く分かっていません。
離してはくれたものの、手は真っ赤。
かなり痛む。

