「よいしょ、っと」
先輩は立ち上がり、パンパンとお尻を叩く。
あたしは俯いたまま。
チャレンジ…挑戦…
「じゃーね!」
先輩はやっぱりあたしの頭を撫でる。
大きなダンボールを持ち上げて、先輩は校舎へ向かって行く。
あたしは静かにその遠くなっていく、先輩の背中を見つめていた。
先輩…あたしは必要ですか?
そっちに行ってもいいんですか…?
考えて考えて。
けれどやっぱり汚してしまったら、濁してしまったら、そんなことばかり考えてしまう。
あのキラキラを失わせてしまうことが何より恐い。
だって、だってだって…っ。
「…先輩っ!!!」
あたしは立ち上がると遠くなる背中に声を張り上げた。
精一杯の声で先輩の背中に届け。

