「人ってさ、弱いからなんでも逃げるんだよ」
「逃げる…?」
「だってそうじゃん?面倒なことからは逃げるでしょ?」
そう。
それは、あたし。
面倒なことは全て捨ててきた。
逃げてきた…のかもしれない。
面倒だ。
そう言い訳をしていたかったのかもしれない。
それが一番簡単で、楽だったから。
「でもさ、それじゃあ楽しくないじゃん」
先輩は淡々と言葉を並べていく。
それは曲線を描くことなく、真っ直ぐあたしの心に突き刺さる。
でもその痛みは苦しくなる痛みではなかった。
「チャレンジ、挑戦は必要だよ」
そう言って、先輩は太陽みたいに笑うんだ。
それがキラキラしていて、あたしは目を瞑りたくなる。

