「あっそ」

なんだかそっけない神鐘君は窓の方を見る。

私も窓の方を見る…と

『あ』

神鐘君と声が重なる。

「見た?」

神鐘君が目をキラキラさせて私に言ってくる。

「桜の花びらでしょ」

「ん」

神鐘君はニコニコして言う。

男の子でも桜好きな人っているんだ。

なんか嬉しかったりした。

「桜ってさ、メッチャ綺麗じゃね?

俺散る桜も舞う桜もどっちも好きだったりする」

「私も!!」

私たちは2人で一枚の桜の花びらを見たことで

自己紹介の話なんて無視して話をしていた。