「だって、可愛いのが悪いじゃん」

まただ。

可愛いって…卑怯だ。

可愛いって卑怯な言葉だ。

何でも許してしまいそうになる。

「どこが可愛いわけ!?」

なぜかそんなことを聞いてしまう。

別に聞くつもりはなかったのに

口が動いていた…。

「仕種だったり、声だったり、口調だったり

行動だったり…なんかいちいち可愛い

って思うんだけど」

ニコッとこちらに顔を向けてくるから

バッと反射的に視線を逸らした。