「医者としては、選択肢を示すことが出来ても、患者様の選択肢を決めることが出来ないわ……。それに、いまどっちの選択を選ぶことがいいかは私にも分からない……。理緒さんが御家族の方と話し合って決めるといいわ。どの選択を選んでも、私は全力でサポートするから。」


小島先生は「結論は急がなくていいからね。」と言って病室を出て行った。