私たちは砂浜に座り、ぼーっとしていた。 また、通りすがる人が変な目でヒロを見る。 ーその時。 「ユーリ」 ヒロに名前を呼ばれた。 横を向くと、ヒロの顔がすぐ側にあった。 目を閉じる。 ー懐かしい、ヒロの感触。 温かくて、優しくて…。 私の大好きなヒロのキス。 「愛してる…」 「……うん」 ごめんね、ヒロ。 私にはもう゛愛してる"って言える資格がないんだ。 でも、心から愛してる。