私もヒロを抱きしめる。 「ヒロは早くお似合いの彼女を見つけること。そうじゃなきゃ、私心配で困っちゃうんだから。…まぁ私以上の人だから、条件厳しいかもしれないけど」 「……ユーリの、ため、なら…っ」 必死に声を振り絞るヒロ。 「あ、家族ができたらさ、報告しに来てよね?…でも、できる限り忘れて?」 ヒロが震えてる。 本当は、忘れて欲しくなんかないんだよ。 いつまでも一緒にいたかった。 ヒロの隣で笑うのは、ずっと私がよかった。 「…っなんで」 あぁ、どうして。