どーゆーこと!?
頼城先生に奏が寄り掛かってて、奏の肩に頼城先生は両腕を乗せてる。
つまり、今2人は抱き合ってる…………?
何? もうこんなとこまで発展しちゃったの?
頼城先生は、生徒には手を出さないタイプだと思ってたんだけど……
「おぉ、お前等。少し遅かったけど大丈夫だったか?」
こっちを振り向いた先生は動じる素振りも見せないで、奏の肩に手を置いたままだ。
奏は先生の体に身を委ねたまま動かない。
先に動いたのは、何故か勇人だった。
「俺の愛娘に何手ぇ出してんだ!阿呆!!」
「手ぇ出すって……いや、出してねぇよ!」
「何言ってんだよ!思いっきり抱き締めてるじゃねぇ……か……?」
「勇人、さっきの阿呆発言を取り消せ。あと、愛娘でもないだろーが」
勇人がフリーズしたのを見て、頼城先生の声は穏やかさを取り戻した。