「へぇー。奏、可愛いじゃん!いつも何もしてないから、何かすっげぇ新鮮」


「あたしがやったんだもん。可愛くて当然っ!」



彩乃と勇人の言葉に素直に喜べないのは気のせいかな?



学校に来てるんだからもちろん、今着てるのはいつもと同じ制服。



ゴールドのボタンのついた紺色のブレザー。

薄いピンクのシャツ。


ベージュの生地に、茶色、白、赤、ピンクのラインでチェックの模様の入ったスカート。


紺色のハイソックス。



進学校だけど、私立らしい可愛い制服は、この学校の自慢でもある。



いつもと違うのは、その他の部分。


おろしたままにすることが多い髪は、彩乃がくるくる巻いてくれた。

しかも、ピンクのラインストーンが可愛いちょうちょの形のアクセサリーで、ハーフアップになってる。



それに、いつもは眉毛くらいしか手をつけない顔も

彩乃がピンクを基調にしたメイクで整えてくれていた。