恋歌 〜secret love〜

それなのに、歌を作ることだけはやめられなかった。


変えたくて変えたくて、仕方がないのに変わらない夢だけは

見えないように封印するしかなかった。



そう思うのに、こっそり歌だけは作り続けた。



やめたいのに、やめられない。


そんな自分を忌々しく思う。



でも、歌を作った後には、自分の心が和むのを感じる。


体がこれを求めてるのが、わかる。



だから……――――


でも

諦めなきゃ、いけない。



そう思っても、何もできないあたしは

今日も密かに、歌を作る。



我ながら、往生際が悪いと思う。


それでもやっぱり諦められなくて、苦しかった。




そんな時に、勇人がくれたバンドの話。



ほんの少しの間だけでも、夢を見ることを認めてもらえたみたいで嬉しかった。



でもその嬉しさの分だけ

今まで我慢してきたモノが溢れきて……


あたし自身を制御できなくなっちゃうんじゃないかって、とてつもなく恐かった。



だけど、幸か不幸か

そんなあたしの背中を押してくれたのが頼城隆夢だった。