「そうだな……じゃあ…………」 頼城先生は少し困った顔をした。 腕を組む。 片手を顎に当てる。 あたし達全員をじっと見る。 その動きが全部ゆったりして見えて、心地良くて…… あたしは思わず、じっと見つめた。 しばらくして顔をあげて歩き出した先生を、そのまま視線で追う。 何をするのかと思ったら、頼城先生はチョークを持って黒板に向かった。