恋歌 〜secret love〜

「あっ、ご、ごめんっ!」



あたしは、少し別次元へ飛んでいた思考を呼び戻した。



「てか、もうすぐ1時間経つけど、全然決まらないじゃない。
どーする?勇人」



「うーん……」



「明日にしないか?別にそこまで急ぐ話でもないだろ?」



「それもそうだね。もう遅いし、僕達も帰ろうか」



そう言って荷物を片付けだすみんなを見て、勇人も不満げに立ち上がった。


やっぱり、今日決めちゃいたかったのかな?


でも、良い案が出なかったんだから仕方がないし……



そう思いながらぼーっとしていると、勇人がぱっと表情を明るくした。