「……帰るか」 きっと、もうすぐ学校が閉まる時間。 本当は、最後に頼城先生に挨拶したかったんだけど、今日は職員会議の日らしい。 いつ終わるかわかんないんだもん、あれ…… 溜息を吐きたくなる気持ちをぐっ、とこらえて あたしは立ち上がった。 「あ……」