恋歌 〜secret love〜


「友達じゃない。知り合いだ。まぁ、もとは違ったけど……」


『……何で、そんなとこにこだわるんだよ』



この電話が始まってから、勇人を不機嫌にしてばかりな気がする。



今日は調子が悪いのか。



それとも……


この季節だから、こんな風に可笑しな気分になるのか――――



「大人にはいろいろあるんだよ」



今の俺にはわからなかった。



『大人って……あんま歳変わんないし。
……隆夢ちゃん、今日、調子悪いだろ? 何かあるなら聞いてやるけど?』


「上から目線だな」


『弱ってる頼城隆夢ほど格好悪いものはない!
吐いといた方が楽だと思うけどー? あと、俺の人生の参考にもなるし?』



わざと明るく言う勇人に、思わず頬が緩む。



妙なところが大人っぽいんだよな……――――