「よし、行くか!」
小さいけど力強い勇人の声で、あたしはぱっ、と現実に引き戻された。
気付いたらもう、5組目の演奏が終わってる。
鳴り響いた拍手が、それを教えてくれた――――
勇人の声に合わせて、阪崎くんと仁志くんがそれぞれギターとベースを持つ。
「頑張ってね、みんな」
いつも一緒にいたけど、彩乃はステージには上がれない。
でも、あたし達を見送る綺麗な笑顔が
ものすごく大きな力をくれるような気がする。
そんなことを思いながら見ていたら、彩乃と目が合った。
何も、言葉はない。
だけどその目からは、あたしの思いを知ってる彩乃だからこその力強さが伝わってきた。
ありがとう、彩乃……――――
心の中でそう呟いたあたしは
すでに光の方へ歩きだしたPEACEのメンバーに続いた。
小さいけど力強い勇人の声で、あたしはぱっ、と現実に引き戻された。
気付いたらもう、5組目の演奏が終わってる。
鳴り響いた拍手が、それを教えてくれた――――
勇人の声に合わせて、阪崎くんと仁志くんがそれぞれギターとベースを持つ。
「頑張ってね、みんな」
いつも一緒にいたけど、彩乃はステージには上がれない。
でも、あたし達を見送る綺麗な笑顔が
ものすごく大きな力をくれるような気がする。
そんなことを思いながら見ていたら、彩乃と目が合った。
何も、言葉はない。
だけどその目からは、あたしの思いを知ってる彩乃だからこその力強さが伝わってきた。
ありがとう、彩乃……――――
心の中でそう呟いたあたしは
すでに光の方へ歩きだしたPEACEのメンバーに続いた。