練習が終わって家に帰ったあたしは、落ち着いてから自分の部屋のイスに座った。
集中したかったから、わざと灯りは机のスタンドだけにする。
あたしは、鞄から1枚のルーズリーフを取り出した。
書きかけの歌詞を何度も見直しながら、矛盾がないかを確認する。
詩は、もちろんまだ未完成。
でも、何でだろう……
もうすでに、愛着がある。
あたしは、この歌詞には、ちょっとした仕掛けをしたいと思った。
まだ、上手くいくのかわからない。
でも、上手くいったら少し面白いかな、なんて思ったりもする。
残り3分の1、か……――――
あたしはシャーペンを握り直して、ルーズリーフと向き合った。


