「うぅ……。彩乃ー、これ、意味がわかんないんだけど……」



はぁ、っと大きく溜息をついて、視線を彩乃に送る。


そんなあたしの声を聞いて、彩乃が顔を上げた。



「わからないなら飛ばして次行っちゃいなさいよ。
そんなところで悩んでるより、最後まで終わらせちゃった方が良いと思うけど?」


「いや……、ね。一応これ、一通りはやったんだよ?それで、今は2回目なんだけど、さっぱりわかんなくて」


「なるほどねぇ。
しkし、隆夢ちゃん効果がこんなところに現れるなんて……。真面目なんだか、不真面目なんだかわからないわ」


「ちょっとぉ……」


少しふざけた彩乃に、ふくれっ面をする。



「あたしは、ものすごーく真面目に取り組んでるの!からかわないでくれる?」


「へぇー。からかわれてる自覚はあるんじゃない。えらいえらい!」


「彩乃ーっ!!」