とりあえず、まともな服を下さい

もちろん、着地失敗








「いったぁ……文也!ひでーぞ!!」








「文也様、私まで飛ばさないでくださいよ」








「文也!!なんでこっち飛ばすのよ!!」









「兄さん!!録音の邪魔しないで!」









「文也君!痛いよ!!」









ゲッ!ちょっとやりすぎた?









……ひとまず逃げるか









俺はいつかのように、方向転換して走り出した










「失礼いたします、蘭花様………おや?文也様?」










「……」










「何をなさったら、私の胸に顔を埋めるという衝撃的な出来事が起こるのですか?」










しょうがねーだろ!!?









ただでさえ両手両足縛られて逃げにくいってのに、目の前にガムテープが置いてあったらよけきれるわけねーだろ!!








ドアにぶつかると思ったら、ドアから井上が出てきたんだからよ!!