うっそ…
チョコが嫌い…?
陽はチョコが嫌い、そう頭でちゃんと理解出来た瞬間、いろんなことが頭を遮った。
チョコが嫌いなら、生チョコなんて尚更ダメじゃん…
一生懸命練習して作ったのになぁ…
美味しい、って言って欲しかったのに、食べてさえもらえないじゃん…
そう思うと、涙が溢れてきた。
「…っ…」
その場にいるのが辛くなって、私はその場から走り出した。
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To:陽
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From:奈々
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ごめんね、今日、先
に帰るね。
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そう送って大好きな海に走って行った。


