それから暫くの間、二人でベンチに座った。
「ねぇ、食べていい?」
「え…?今…?」
「うん。」
「いいよっ!!」
どうかな…
「美味い!」
「本当に!?」
「あぁ、本当に。」
「よかったぁー…」
そう嬉しそうに言った瞬間、抱き寄せられて
―チュッ
チョコレートよりも甘いキスをされた。
「~~~~~っ///」
突然の事に勿論赤面する私。
「あははっ、奈々真っ赤で可愛いー!」
とは反面に笑う陽。
「もぉっ!からかわないでよ!」
と言い、ポカポカと陽を叩くと、いきなり手をとめられて
「愛してる。」
満天の星空の中、耳元で囁かれた、最高の
Happy Valentine Day
―ちょこれーと―
(何よりも甘かったのはきっとキミの、キザなセリフ。)
END.


