【短】ちょこれーと




そのコトバに、私は他のことが頭を過った。




「ねぇ、陽。家に来てくれた時、誰が出たの?」



「は…?奈々のお母さんだけど…」



「うっそ!!何か言われなかった!?」



「帰って来てない、って聞いてから直ぐに探しに出たから特に何も。」



そうなんだ…



家に帰ったからお母さんの質問攻めにあいそうだなぁ…;




そんなことを考えていたら




「それより、何なんだよ、あのメールは。」



あ…




「用事がある、とか、どうせ無いくせに。何であんな嘘ついたわけ?」



「だ…だって、陽が…」



「は…?俺…?」



「陽が、チョコレート嫌いって聞いて…」



「あぁ…生徒会の奴らと話してたやつ聞いたのか。」




コクン、と頷く。




「あれ、嘘だから。」



「へ…?」