「だからさ、さっさと何処か行ってくれない?目障りなんだよ。」
そう相手に向かって恐ろしいくらい冷たく言うと
「彼氏いるのかよ。」
と、呟いて去っていった。
ていうか、何で陽が…!?
「み、陽!!どうしてここに…」
「このバカ!!こんな時間に1人でうろつくな!危ないだろ!?」
いきなりのことにビックリした。
が、次の瞬間、ギュッと抱きしめられた。
「本当に心配したんだからな…!」
「…ふぇ…ご、ごめんなさ…い…」
陽の優しさに、心配してくれたことが嬉しくて、涙が溢れた。
「ったく…。それと何なんだよ、あのメールは。携帯繋がらなくて家に行けばまだ帰ってないとか言われるし…」
へ…?
家にまで…?


