俺の言ってることに納得してくれてないの?


と、思いながらも、俺は最後の言葉を放った。


「...今日で最後」


最後。


最後だから、"終わり"の行為として。


華恋の、下を向いた顔を上げて、俺の顔の高さと合わせた。


華恋と目が合えば......


これでよし。


俺と華恋は唇を重ね合わす。





2人だけでの夜はもう来ない。


来させないから。


こういう夜に


     "サヨナラ"のキス。





これで最後。


これが最後。


どうかこのキスだけは、





許してください。