それ以前に、俺が話そうとしていることを悟っているのか、悟っていないのか。


いまいち掴めない表情をしていたが、俺は言う。


「マジで、これやめよ?時間はこの時間で、思い切り夜中だし、このことを2人の秘密にしていくことはできるけど、万が一のこと考えてみ?母さんや父さんに見つかったらどうする?今後のこと、お前わかるだろ?」


布団の中、向かい合ったまま、華恋が頷いた。


頷いてくれたはいいものの、顔をあげようとしない。


それでも俺は続ける。


「やばいのは愛し合ったことじゃなくて、兄妹で愛し合ったってこと。...まぁ、犯罪になるわけではないだろうけど、周りからは白い目で見られるようになるかもしれないじゃん」


華恋は下を向いて頷いた。


何?