そういえば、一昨日も昨日も真っ暗闇の中での行為だった。


今日は電気つけてみる?


...って聞こうとするが、この華恋がそれに賛成するわけないとわかっているからそれはただの思いとして勝手に巡らせておく。


母さん寝たかな。


寝てからしないと...声が聞こえちゃう事だってある。


「ねぇ、早く始めてよ」


華恋は抱きしめられたまま俺の服を掴んだ。


「......脱がせるよ?」


「もう脱ぐの?」


「お前が早くって言うから」


そういう"早く"じゃない、と言わんばかりに頬を膨らませた華恋。


そうじゃないなら...と、


どうしてか頭の回転が早い俺は、次の行動に移す。


華恋の体を抱き上げた。


「...お、お兄ちゃん...っ?何......やめてっ」


俺は、2本の腕で華恋を支える。


華恋は、俺の腕の中で暴れた。


落とすよ?


そんなに動いたら...なんて


心の中で思ってみる。