短い文章、少ないやりとりで決まった。


昨日の夜と、一昨日の夜と同じことをするって...





コンコン...


メールを送って、数秒で俺の部屋のドアにノックがした。


「...入っていいよ」


俺の部屋に来るまで、華恋の足音がしなかったということは、母さんにバレないように静かに歩いてきたということ。


俺はわざと小さい不機嫌そうな声で華恋を出迎える。


そろりそろりと俺の部屋のドアを開けた華恋は、中に入ってくる。


華恋は、机の前の椅子に座っている俺を見て、どことなく不安を浮かべたような顔をした。


「あ...お兄ちゃん、していいのかな......っ」


俺の部屋の中途半端なところに立ってモジモジとする妹。


...自分からしたいって言ったんだろ?


部屋に行っていい?って、俺にメール送っただろ?1


それなのししちゃだめって言うわけないじゃん。


「......お母さん............お.........な...?」


モジモジしすぎて何言ってんのかわかんないけど。


俺は椅子から立ち上がると、部屋の電気を消し、暗闇の中で華恋を抱き寄せた。


華恋の腕が俺の背中に回ってくる。


柔らかく、小さな体。