やはり華恋からも一分も経たないうちにメールは返ってきた。


俺の手の手の中で震えた携帯が、華恋からの返信が来たことを知らせてくれる。


[Dearお兄ちゃん
   だめ?
From華恋]


華恋からの返信メールはとにかく短かった。


俺の冷たい一言にもビビってない様子だ。


画面に映る、3つの黒い文字から、華恋の甘える声がした気がした。


俺は、華恋の甘える声に弱いのか。


俺が、妹に部屋に来て欲しかったのか。


[Dear華恋
   来ていいよ
Fromお兄ちゃん]


返信メールがこれだった。


[Dearお兄ちゃん
   ほんと?
From華恋]


[Daer華恋
   母さんに見つからないように
From華恋]